鉄道模型 LED化 part2

コメント(太字部分)提供/K様


ノーマル状態の車輌です。TOMIX製の209系といいます。
実車も含めて
兄弟車のE501系1編成分の基盤4枚を併せて作業します。
目的は方向幕照明を実車の蛍光灯照明に近づける為です。

こちらの車輌(基盤)は常点灯対応といいまして、
停止時もライト類を点灯できるコントローラーに対応した物なのですが、
TOMIXはかなりクローズドなシステムでして、
他社のコントローラーを使用すると
有り得ない位に速度を上げないとライト類がまともに点灯しません。

その辺の改善も含めた作業になります。
ノーマル状態の基盤です。
相変わらず知識が乏しいのですが、E225とあるチップは
進行方向に合わせて点灯させる為の電流を
一方通行にするダイオードでしょうか?
C5Cはコンデンサ?少し勉強しないとですね・・・
素人は、プリントされた部分を生かして加工するのが吉と思ったので、
基本は最初から 半田が盛ってある部分をベースに加工をしました。

結果から先に言いますと、
最小電圧から最大電圧まで問題なくドライブできているので、
チップの正体が読み通りだったかとか
作業の手順が正解だったのかはともかく、
使用には問題なかったようです(笑)
因みに、セロテープで固定して作業しました。
基盤がズレずにやりやすかったです。
とりあえず基盤から麦球とダイオードらしき物を外します。
コンデンサらしき物は残しました。
そこに結びつけた理由は、
電球の数と同数の物が進行方向を決める物だろう?
だからきっとダイオードっぽい物だろう・・・
しかもきっと抵抗になってるでは?
でもって、常点灯ってことは、
低電圧時を補う為に少なからず電気を貯金するはず・・・
電球とダイオードらしきもの以外は
コレしか部品が載っかっていないからコレがコンデンサかしら?
という、かなり怪しい見解です(笑)

ついでに自分の使っている半田と合わないと
増量したい時などに困るので最初に載っている半田を吸い取りました。
基盤に付いた端子というか、
車輌に接地する接点がある部分からCRDを介して
LEDに直結で繋ぎたいのですが、
基盤に目をやると・・・ん?
これじゃCRD経由と基盤のパターンからの両方から
LEDに電気行かないか??ということで、
カッターでパターンをカットしました。(赤丸の所)
作業性というか、簡単に半田付けできるように
予め基盤に半田を盛ってみました。
一先ずは、そこそこの長さで足が付けられるCRDを先に付けます。
続いて基盤上側のそこそこ取り回しの良い方のLEDから先に作業。
反対側は足が短く至難でした。
自分なりに試行錯誤した結果、赤丸の部分には半田を盛らず、
短く切った足同士を接触させておき
上から半田てんこ盛りのコテで突付いて半田を垂らす様な方法を取りました。
見やすい様に逆から撮影してありますので、基盤の左右が変わっています。
取り付けスペース的には余裕があるのに、
なぜLEDをこんな位置に付けるかの理由は後ほど。
因みに良し悪しは別として、少しでも光を拡散させる為に
LEDの表面を紙やすりで軽くなでました。
こちらも先に結果を書きますと、
やすった物とやすって無い物で比べてみましたが、
やすった方が明るく(正確にはムラ無く)点灯しました。
上手く光を拡散できたのかと思います。
(ただし、未熟な作業でLED取り付け位置が一定でないためたまたまかも・)
LED設置場所の訳その1です。
こちらが上になるように車輌に装着されますが、
遮光ケースの上に開いた穴から漏れる光が方向幕を照らします。
電球なら、付近にあればいいのですが、いくら高輝度LEDといえど
横方向は電球の様には照射できません。
考えた挙句にせめて素子の部分を穴に合わせればと思い
位置を合わせたところ、超短足にせざるを得なくなってしまったのです。
基盤のパターンをそのまま生かしたかったのも敗因?かも知れません。
しかしながら努力の甲斐あって?ピンポイントです♪
LED設置場所の訳その2です。
ヘッド・テールライトは前方の穴から採光です。
LEDをひん曲がって付けてあったのはこの穴を狙いたかったからです。

向かって左側がヘッドライトの照明になっています。
そのままだとHIDになってしまうので、
電球色にするべくオレンジ色のセロハンを貼付しました。
(色が薄く意味がなかったので、
後にオレンジの油性ペンで着色したセロテープを貼る手法に変えました。)
苦心の末の完成写真です!
加工した部分を明確にする為に、最大電圧にして暗めの照明で撮影しました。
今回の作業の該当車輌は中央の2種で両端は比較用のオマケです。
左からE231系、E501系、209系、113系になります。
左端のE231系だけカトーというメーカーの物で、コイツは最初からLED仕様です。
機構上、どうしても表示機部分全体が光ってしまっていますが
実車のLED行先表示機に合わせて、
オレンジ色に着色した導光材を使っている為に良く出来たシールと相まって
LEDっぽい感じを再現しておりメーカーさんの努力を感じます。
113系はLED化していないために方向幕が電球色に光っていて、
いかにもオモチャっぽいですね。次回はこの113系と211系という
同様の基盤を使用した車輌の加工を予定しているのですが、
コレがまた・・・基盤が親指の爪ほどしかなくて、
どう加工したらいいものやら困り果てております(涙)
今回のミソは、各配光用の穴に上手く光が行くようにLEDをセッティングした事です。
実は、上手がいまして方向幕にはチップLEDを使用している方がいます。
砲弾の足の上にチップをのっけている荒業?です。そうすることで砲弾はライト用、
チップは方向幕用のそれぞれの配光穴直近にLEDがセッティングできて理想的ですね。

ただ、何度かトライしましたがことごとく失敗したために今回苦肉の作戦でした。
上にもありますように、次回の対戦相手は基盤が親指の爪位でして・・・
作戦会議が長引きそうです(笑)




今回の内容は作業内容まで細かく掲載していただき、ありがとうございます〜!!
きっと、これからトライしよう!! という方にとっては非常にありがたい内容になっていると思います。

細かな光り方の調整は大変だと思いますが、このディテールが完成度の高さですよね・・・

前回にひきつづき、ありがとうございました!!


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