カルディナ ポン付けLEDバルブ作成 part5
画像/コメント提供・HM様
前回の投稿から1年以上空いてしまいましたが、
ポン付けバルブでテールストップランプ用72灯T−20バルブとウインカーランプ用102灯T−20バルブ
およびリアゲート・ガーニッシュ用15灯T−10バルブを製作しましたので久しぶりに投稿させていただきます。
@テールストップランプ用72灯T−20バルブ
以前SnapLEDでテールストップランプを製作しましたが、
LED同士の接続のため放熱板を切り離した結果、放熱の問題を抱えており
3ヶ月程度で点灯不良が出始めLEDが駄目になってしまいました。
SnapLEDでポン付けバルブは無理があったようです。
そこで一昨年の年末にSnapLEDでの教訓を元に同等の明るさのあるA-BRIGHT FluxLED 3chipを
4発直列×6並列の24発使用し改良型のバルブを製作しました。
基本設計はSnapLEDの時とほぼ同じですが、放熱問題を解消するためいくつか対策を行いました。
まず1点目はしまりす堂さんの推奨抵抗値よりもかなりアンダードライブに設定しています。
テール点灯時は910Ω1/2W抵抗×6並列、ストップ点灯時は130Ω1/2W抵抗×6並列で制御することとしました。
150Ω1W抵抗と20Ω3W抵抗で制御したほうが合理的ですが、
抵抗の数を増やし熱源を分散することにより発熱を抑えています。
2点目は以前バルブ内に内蔵していた抵抗を外出しにしました。
カルディナの場合はテールストップランプの前面にウインカーが覆いかぶさる形状になっており、
バルブ製作上の全長が長くできない等の制約がありますが、
逆に抵抗を外出しにしても隠れて見えません。
3点目はウェッジベースに放熱用の通風孔を設け信頼性を向上させました。
これによりSnapLEDバルブと同等の明るさがありながら、
耐久性についても昨年夏の猛暑をクリアし1年以上使用していますがトラブルは一切無く、
実用上全く問題ないバルブとなりました。
また、テールストップランプの極性は車種によって+−+−または++−−がありますが、
このバルブはどちらでも対応できるようになっています。
写真のとおり一番左の端子がマイナス、整流ダイオードのついている中央の2端子がテール用のプラス、
一番右の整流ダイオードのついている端子がストップ用のプラスになっています。
整流ダイオードをこのように使用することでショートを防止し+−+−及び++−−のどちらにも対応できます。
昼・未点灯
昼・ストップ点灯
夜・テール点灯
夜・ブレーキ点灯
Aウインカーランプ用102灯T−20バルブ
しまりす堂さんの69灯ポン付けバルブに刺激を受け、
SANDER SDL-5M3PTY 4発直列×3並列の12発及び
A-BRIGHT FluxLED フラット3chip 5発直列×6並列の30発を使用して製作しました。
ウインカーはあまり長時間の点灯はないことから抵抗値はしまりす堂さんの推奨値
4.7Ω2W抵抗×2本直列(56Ω1/2W抵抗×6並列相当)+整流ダイオードで制御しています。
明るさについては写真のとおり実用上問題はありませんでした。
しかしながらカルディナのウインカーはマルチリフレクター式でないため
A-BRIGHT FluxLEDの反射光の効率が悪く、
バルブ頂部の直接光がものをいう構造であることでSANDER SDL-5M3PTYの明るさが上回り、
従来から使用しているフロント44発仕様
(SANDER SDL-5M3PTY 4発直列×5並列の20発及びLUMILEDS SuperFluxLED 4発直列×6並列の24発)
及びリア48発仕様
(SANDER SDL-5M3PTY 4発直列×9並列の36発及びLUMILEDS SuperFluxLED 4発直列×3並列の12発)
LEDバルブの明るさにやや及ばなかったため、従来型を継続使用することとし、このバルブは予備用としました。
一般的に赤に比べアンバーは暗いためポン付けウインカーは難しいです。
Bリアゲート・ガーニッシュ用15灯T−10バルブ
リアゲートのガ―ニッシュ部分のテールランプについても従来使用していた
LUMILEDS SuperFluxLED 4発仕様から、しまりす堂さんで発売しているものとほぼ同じ
A-BRIGHT FluxLED フラット3chipの5発(15灯)仕様に変更しています。
これにより従来の4発仕様は頂部にLEDがありませんでしたが、
5発仕様になったのでより均等に光が拡散するようになりました。
抵抗値は130Ω1/2W抵抗+整流ダイオードで制御しています。
ポン付けでどこまで明るくできるか・・・を追求されているHM様からの久々の投稿です!!
この飽くなき研究心+探求心がLEDバルブを進歩させていますね!
特に耐久性に関しては非常に興味深いレポートです。
これから自作したい、という方にも役立つのではないかと・・・
ありがとうございました!!
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