・・・いろいろと・・・

よくあるヒートシンク付きのLEDバルブ。
ハイパワーLEDを使用している、というのが売りのタイプです。

こちらは3WのCREEを使っている。しかも下部には5050 3チップLEDを10個使っている・・・
これは凄い!! 


実際に点灯させると明るいわけです。流石3W!! ・・・となりますね。

ですが、3WLEDをフルドライブさせるには、
このアンバータイプでしたら1.5A程度流す必用があるわけです。

ですが、PowerLEDを少しでもいじったことのある人でしたら、
1.5A・3Wの発熱を処理するのは大変だと知っています。
でもこのLEDバルブはポン付けでそれをしている! 凄い技術ですね。

そこで秘密を探るべく点灯試験をすると・・・

0.13Aしか流れてませんね。
つまり定格の1/10以下で動いているわけで。
とすると乱暴な言い方ですが、3WのLEDを0.3W以下で使っているわけで。

・・・それなら高効率のFluxLEDを使えばいいじゃん。

もちろん、発光効率の関係から、フルドライブさせない、という設計も十分効率的です。
設計にはいろんなアプローチがあってしかるべきだと考えます。
上記バルブが完全に筋違いか、というとそんなことも無いと思います。

ですが、MonsterFluxで25lm/60mAが出ていることを考えると
放熱がいらないだけ、そっちを使えばいいのにねえ・・・というのが
「しまりす堂」のスタンスですね。

PowerLEDは、放熱環境がしっかりしていて、
なおかつLEDの設置面積が限られる場所に向いているんですね。

ポン付けバルブは放熱環境が劣悪なので、ウチとしては
FluxLEDや3チップSMDで設計するのがいいかなと思っています。
K2の極性について 

こんな感じです。
 φ5mm 帽子型LEDのサイズ

下部の「つば」は外形φ6mmです。
Luxeon SNAP LED 極性

こんな感じです。
310CS 比較
日亜化学工業 NSPW310CS 比較
比較すると、b2Tは見た目、「すっきりした白」となります。デジカメだと多少青が大げさに写りますね。
c0Vは「ほんの少し電球色に近い白」です。これまた黄色っぽいのが大げさに写ります。
これは見る角度にもよりますので、上記画像は参考程度にお考えください。
明るさはもちろんVランクの勝ちです。
FluxLED 白 4個比較
日亜LED NSPWR70AS NGPWE70AS(NICHIARAIKOH) 等比較
比べるとNSPWR70ASでさえ暗く感じますね・・・。
NGPWR70ASはとにかく明るい!! びっくりです。4チップより明るいですね。
LXHL-NWE8の極性に関して

プラス・マイナスは対角線上にあります。
チップLEDの極性に関して

チップLEDに共通することとして、切り欠きがある側がマイナスです。
当然逆はプラスとなります。
チップLEDの種類によっては、切り欠きが見えにくいものもありますね。
3個のLEDの色味比較!!

左から、日亜NSPWR70AS(b6)、SHD-HBWX1(7500K)、SHD-HBWX2B(青白指定)となります。
モニタ等の見る環境によって、見え方はかなり変わると思いますので、参考程度に・・・。
これで見ると、SHD-HBWX2Bもなかなか明るいということがわかりますね。
肉眼で見る限りは、やはり日亜が一番「白色だ!!」という感じがしますね。
品質No.1ですね〜。流石です。
ユーザー様より非常に役立つ情報(太字部分)をいただきましたので、掲載させていただきます。
車種はBMW M6です。

で、私なりに気付いた事があり、何かのご参考になればと思い、報告します。
しまりす堂さんのHPにある、某氏の完全冷却!!5Wが大変参考になり、
それを元に3WLEDでベルチェ素子冷却にチャレンジしています。

1. スモールランプ回路の遮断
M6のスモールランプ回路にベルチェ素子を組み込むと、一定時間後(15秒くらい)に回路が遮断されます。
ベルチェ素子や抵抗がかなり発熱しますので、過電流によるものと思われ、最初はヒューズの溶断かと思いました。
しかし、エンジンをかけると一旦は直りますので、ヒューズがいかれる前に電流が遮断される構造になっているようです。
リセッタプルヒューズでも入っているのでしょうか?
私の知る限りでは、このような報告はネット上にはありませんでした。
BMWの他のモデルでどうなっているかはわかりません。
対策として、6Aのベルチェ素子に、ハイフラ対策用50Wメタルクラッド抵抗1個と
10Ωの3W酸化金属皮膜抵抗2個(商品リストから消えましたね?)を直列につないでクリアしました。
でも、冷却に必要な電流が確保されているのか、不安です。
これだと、ベルチェ素子が2Ωなので、計30Ωという計算でしょうか。
14.4Vで0.48Aしか流れていませんよね、私の計算が確かなら。
一応、冷えてはいるようです。

2. ベルチェ素子の使い方
某氏の作品の写真を拝見すると、LEDとベルチェ素子を接続する金属棒の周囲にもヒートシンクを設けて、
最大限の冷却効果を狙われているようですね。実装状態での検温もそのヒートシンクの温度を測っておられます。
でも、よくよく考えてみると、ベルチェ素子はLEDとヒートシンクを冷却していることになります。
この位置にヒートシンクを設置すると、場合によってはベルチェ素子は周囲の空気を冷却してしまいかねません。
気温とLEDの発熱の関係次第ですけど、吸熱効率の観点からはどうなのでしょうか。
私は、LEDとベルチェ素子をアルミではなく銅の棒でつなぎ、その間は銅を発泡スチロールで巻いて熱を遮断しました。

Luxeon Emitterについて


よく見ると通常の電極の脇にも小さな極板がありますが、
この電極が切れている側の電極がマイナスです。画像の↑にご注目下さい。
ループ状に残ってい側の電極がプラスになります。
Emitterは放熱板が全くついていませんので、アルミ板を加工して取り付けることが絶対に必要になります。
拡散加工LEDについて

拡散加工したLEDとは、上部の樹脂を切り落としたものです。
左が横から、右が上から見た図です。上からの違いは分かりづらいかと思いますが、
チップが良く見えるのが拡散品ですね。
「しまりす堂」はLEDを切るのに現在はダイヤモンドカッターを使っています。
他の切り方ですが、ヤスリや精密細工用ノコギリ(ピラニア等)なんかで切るのがいいかもしれません。
ニッパで切ると、LEDが破損する場合が多いです。
ヒビが入ってしまうと、思わぬときに破損するので注意が必要です。

光り方の違いは

このようになります。前方への明るさは通常品がなんといっても強いですね。
レンズで集光していますから。
しかし、その分、光が届いていない範囲が出てしまっています。→の部分です。
それに対して拡散加工品は満遍なく光を出しています。
その代わり、そんなに遠くに光は届いていません。
これらを組み合わせることで、完璧なウインカーやテール/ストップができるんですね。

ちなみにこちらは12.000mcd、15°のLEDです。
拡散加工すると、約730mcd、約140°ほど(切り方によって異なります。)になります。
集光するのとしないのとではこれだけの違いが出るんですね。
どちらも同じLEDで、トータルでは同じ明るさになるんですよ。
単純にmcdだけでは明るさは語れないんですね。
NSPW500BS NSPW510BSの違いについて


光り方の違いはこんな感じです。やはり500の方が狭い範囲を照射していることがわかりますね?
トータルの光量としては同じなのですが、それを絞るか絞らないかで違いが出てくるわけですね。
この画像は照射角が分かりやすいように明るさを落としてありますが、実際にはもっと明るいですよ!!

ちなみに500と510の違いはどこから来るのか? といいますと・・・。
  
中に入っているチップは全く同じものなのですが、その上の樹脂部分が違うのです。
(ですからトータルでの明るさはどちらも一緒になります。mcdだけでは明るさは分からないのですよ。)
上から見るのが一番判断しやすいと思いますが、チップが拡大されて全面に広がって見えるのが500になります。
それに比べてチップの形がちゃんと分かるのが510ですね。

横から見た時に、500は510と比べて頭の部分が鋭角です。rが小さいんですね。
比較すると、rを大きくしていくと広視野角を持つようになるというのが良く分かると思います。
ですからフラットLEDは頭が平らなので、超広視野角を持つのですね。
LED点灯の比較です。


9灯拡散と4灯拡散の比較                   ラクシオンと12灯拡散の比較

今まで何故か画像をUPしていなかったのですが、御指摘を受けたのでお見せします。
画像左・・・9灯拡散(左)4灯拡散(右)との比較です。これは写真の取り方が悪かったと気づきましたが、
4灯拡散も白い紙の上に密着させればもっと明るくなります。9灯拡散は紙に密着しているので、
その分反射光が多く入ってきています。
しかしいずれにせよ、拡散性という点では9灯が圧倒的であることは分かりますね?

画像右・・・ラクシオンエミッター(Luxeon Emitter Low dome)(左)12灯拡散(右)の比較です。
この画像ではLuxeonより12灯の方が明るい感じですが、実際はLuxeonの方が明るいでしょう。
見え方としては画像で見ると多少黄色が強調されている感じがします。
Luxeonは、特に視野角ぎりぎりの角度での色が黄緑っぽく見えますので、
全体的な印象が黄緑に見えやすいですが、正面から見るとなかなか白いですよ。
Luxeon・・・約1W   12灯拡散・・・約0.8Wです。
超高輝度LEDの比較です。

比較画像 点灯画像

超高輝度LEDかそうでないかは比較しないとなかなか分からないですが、
比較すれば一目瞭然なのですね。
もちろん一般の方は比較する手段が無いので確かめようが無いですが。
ちなみに高輝度LEDでさえ直視すればかなりまぶしいです。
ですから高輝度LEDを超高輝度と偽って売っているのもあるようです・・・。
安く売っているLEDテール/ストップ等は品質に問題が場合もあるようです。

当然同条件での比較となっています。
超高輝度の方は明るすぎて色が飛んで黄色く写っていますよね?
「しまりす堂」のの赤色LEDは数値で言えば 視野角20゚ 12000mcdのものを使用しています。
それを加工して拡散LEDにしていますが、拡散させてもなお直視すると高輝度LEDより明るいですよ。
この凄さが分かる方はLEDマニアです・・・。
そのうち視野角とcd(カンデラ・明るさの単位)についてまとめてみたいと思います。
よく「このLEDは××mcdです!」と書いてあるのを見かけますが、明るさはそれだけでは語れないのです・・・。


LEDの性質として、「消費電力が非常に少ない」というのがありますので、
球切れ警告灯が点灯する場合もあります。
ご自分でお調べになった上での装着をお願いいたします。

警告灯が点くかどうかの確認方法は、
ポジション球を外してライトを点灯した時に球切れ警告灯が点けば、
LEDポジションを装着した時にも警告灯は点灯するとお考え下さい。
もっとも警告灯が点くだけでしたら、気合で無視すれば問題はありません。
かなりの気合が必要ですが。そして大抵挫折しますが。
気合を入れるのが嫌な方のために、対策として球切れ警告キャンセラーも制作しています。

あるいは裏技として、警告灯のバルブを抜いてしまうという方法もあります。
これで完璧な電力削減です。
キャンセラーはバルブと同程度の電力を消費させることにより
警告灯を騙すわけですから、LEDの売りである「省電力」が生かせないんですね。


LEDの消費電力のことですが、当方が制作しているポジション球にて、
白色 LED3個を光らせるのに使用する電力は、わずか0.2W以下です。
ですから、15灯使用でも1.0W以下です。
普通のポジションは5W消費しますので、
単純に計算すると80個ほどのLEDで同等です。
ですので、LEDを大量に装着しても、ヒューズが飛ぶようなことはまずありません。
ポジションのヒューズを飛ばすには、おそらく200個くらいのLEDを付けなければダメでしょう。
(飛ばしたことはありませんので保証(笑)できませんが・・・。)

アイドリング時の電力削減にも役立ちます。
何しろ左右で計10W消費していたポジションが、
1W以下に抑さえられるわけですから。
微々たる変化ですが、バッテリーにもいいはずです。もちろん燃費にも。
(最近の新車はどんどんテール/ストップランプをLEDにしていますよね。)
あとはメーターランプ等、常時消費している電力をどこまで削減できるか
追求してみると面白いと思います。


気がついたことがありましたら、徐々にまた書きつらねてみます。


リンクフリーです。直リンクでももちろんかまいません。連絡いただければ嬉しいですが・・・。


(c) shimarisudo 2003、2004

戻る